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活版印刷とは

「活字」と呼ばれる鉛で出来た文字を一つずつ拾い、組み合わせたものを活版と呼び、その凸版、つまりハンコのように凸面にインキをのせて刷る印刷方法です。

世界最古の印刷技術と言われ、その技法は長く業界に君臨してきましたが、進化する時代とともに、活字に代わるものが次々と登場し、低い生産効率とムラの出やすい仕上がり具合は、徐々に敬遠され、絶滅に瀕していきました。しかしながら、近年、活版印刷独自の凹凸感がクリエイターの方に見直され、こだわりを持った感性豊かな方々に支持されております。オフセット印刷のようにシャープに仕上がるのではなく、紙の凹みとインクの滲み具合など、人間味あふれるアナログさが感じられる「活版印刷」の魅力をぜひお試しください。

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活版印刷の今

印刷の主軸であった活版印刷ですが、写植やDTPの普及により、その数は一気に減少していきました。現在、商業印刷を担う役目は、ほぼ終えているのが実状です。

しかしながら、絶滅したというわけではありません。

主だったところでは、名刺やカード、タグなどのペーパーアイテムなど、まだまだ需要があるのも事実です。とくにこだわりのアイテム、高品質な印刷が求められる分野でよく使われており、趣味性・専門性が高い分野で支持されています。

活版印刷がもつ独特の風合いは、現在の印刷にはないあたたかい魅力があります。

凹凸の表現、インキ溜まりや、かすれの具合、オフセット印刷では困難な紙への印刷、インキをつけずに凸版を押す空押しなど、その魅力は再び脚光を集めています。あたたかみのある活版印刷。想いを伝える手段としては、ぴったりの技法なのかもしれません。

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